雨上がりの夜空にちりばめられたダイヤモンド
わしのカラオケの一発目はRCサクセションの「雨上がりの夜空に」だ。ついこないだも歌った。熱唱した。実は中学の頃からの愛唱歌だ。もう30年近い昔のこと。
その、清志郎が、死んだ。夕べ寝る直前に入ってきたニュースだ。何とも、悲しい。
生き方がロックンロール、っていうか、いつでも反骨で、この人が生放送の音楽番組に出ると、何が起こるかわからない冷や冷やがいつもあって、そのスリルがたまんなく、でもそれが何ともカッコよかった。予定調和的な、小さく収まる世界をせせら笑うような痛快さ。
何より、あの張りのあるソウルフルな歌声。そしてパフォーマンス。ステージ上からの「愛し合ってるか~い?」は、当時、みんな真似した。ステージからオーディエンスを取り込むその力。
圧巻は1988年。反原発のCD発売中止は社会問題となった。アルバム『Covers』事件。
何で発売中止になったかというと、当時のレコード会社の東芝EMIがいうまでもなく、家電メーカーで、発電産業とも関わっていたから。そりゃ、そんなとこから原発反対のCDは出せんわナ。結局、メジャーバンドなのにインディーズから出して、大ヒットした。
当然放送禁止指定とした局もあって、そのひとつFM仙台(だったと思う)を生放送で名指しで批判した曲を歌いだして、これも大きな問題となったっけ。
風刺の部分だけが拡大されてしまったけど、このアルバム、音楽的にもセンス抜群で、とにかく当時のレビューで「フルカラオケアルバムを出してほしい」というのがあったくらい、口ずさんでみたくなるような絶品のカバー集だった。問題の歌詞を含む「ラブミーテンダー」を「何やってんダー」と替え歌したように、言葉の選び方がすごかった。
坂本龍一とのキスシーン(!)が話題となったプロモビデオの「い・け・な・い・ルージュ・マジック」(確か81年)も思い出すなぁ。みんな歌ってたっけ。
実は、井上陽水の大ヒットアルバム『氷の世界』(72年)で何曲か共作しているなんていう意外な一面もある。
細野晴臣や演歌の坂本冬美と組んだHIS(旅行会社じゃないよ)というバンド(91年)も強烈だった。
強烈な個性の持ち主でありながら、コラボでもいい成果を残してたという意味でも、稀有な才能だったんじゃないかと思う。
とにかく思い出すときりがない。とにかく悲しい。
心から冥福を祈る、のみだ。
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