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2008年11月

よことり。

久しぶりの更新。

展覧会とかの招待券をもらうことは、仕事柄多いのだけれど、いっつもギリギリになってしまう。今回もそう。横浜トリエンナーレ。あと一週間でおしまい。で、行ってきました。

今回は…楽しくなかった。招待券で入って悪口いうのは気が引けるのだが。でも、だめなものはだめだ。

テーマがタイム・クレヴァス。かっこいいよね。で、赤レンガとかBankArtとか、新港ピアとかの湾岸名所が会場。結構わくわくさせるロケーション。(ついでに言うと、今回は会場に三渓園も加わっている。)

楽しめなかった、と書いたけど、まあ、正直、それなりには楽しめたんだ。でもワクワクしなかった。何で横浜で?って疑問符がどこまでもついて回った。まあ、アート作品の展示会だから、難解なものが多いのはしょうがないとして、難解なものを横浜で楽しんじゃおって遊び心がまったく感じられなかった。

アートに遊び心が必要か。いや、必ずしも必要はないだろう。でも、横浜でやるなら、必要だ。少なくとも、観光名所で、親子連れとかカップルとかを巻き込みたいイベントにするなら。

身体性がテーマの一つのようで、パフォーマンス系のアーティストが出展してる。フルクサスの代表格オノ・ヨーコや、現代舞踊の勅使河原三郎、演劇のチェルフィッチュ(岡田利喜規)とか。60年代の前衛アーティストの記録映像の貴重な上映もあった。でも、あんまりパフォーマティヴじゃない。映像による記録も大事だけど。何か変なことやってるなぁ、って目で見られて終わりな感じの展示にしかなってない。素材がもったいない。

圧倒的にイカンと思ったのは、会場に解説がほとんどないってこと。音声ガイダンスはあるけど、有料。図録もあるけど、これも有料。しかも、こちらにもほとんど説明らしきものはない。説明してわかるのなら現代アートは終わり、そういう開き直りみたいなものが感じられる。横浜じゃなければそれでいいさ。しかし、何度も言うが、親子連れとかカップルとかを巻き込みたいなら、少なくともそういった人たち向けの挑発(解説でなくてもいいんだ)がもっとあってしかるべきじゃないか。

身体性を強調していると書いたけど、そのせいもあって、15歳以下が入れない領域が結構ある。それはそれでいいのだけれど、そういう部分にも、入場にあたっての注意書きがある(人によっては不快な表現がありますって)だけで、そんな過激な作品ですら何でアート足りうるかという説得力が、ない。流血とか裸体露出とか、それ自体、見慣れた人には見慣れた世界だけれど、そうでない人にとってはどうなんだろう。言っておくが、それはアーティストのせいじゃない。

前回(2005年)は、参加型の作品が結構あったし、海上の外には多国籍料理のブースがあったり、とにかくお祭り気分満載で、我が家は子連れで行ったのだけど、それなりに楽しんだ。今回は子ども連れて行かなくて本当に良かったと思った。(子どもといっても、もう大きいんだけどね。)

一人で期待しすぎていたのかも、とか思ったけど、どうもこう思ったのは一人だけじゃないようで、会場になっているBankArtで、横浜のアート批評のフリーペーパーの『HAMArt』ってのを配布してたんだけど、そこでも結構酷評されている。(会場においてあるのがすごいけど。)

何度も言う。アーティストのせいじゃない。せっかく横浜でやるなら、横浜を楽しみたかっただけなんだ。

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